次世代への試み
書きかけてアップするのを忘れてた。もうやめようかと思ったけどもったいないからあげときます。
ちょっと前になるけど仕事終わりに後輩と飲んだ。なんだかテンションが上手く上がらず同期が場を引っ張ってた。さすが、敏腕編集者。仕事の話やらプライベートな話やらをぽろぽろと。久しぶりだったんで楽しくお話しできました。たまにはこういうのもいいね。こころとからだを健康に。
「ルーヴル美術館とDNPが提案する「新しい美術鑑賞のカタチ」とは?」
http://bcnranking.jp/news/0807/080703_11153.html
美術館が今までの美術館のイメージを脱ぎ捨てるときが近いのかもしれません。「新しい美術鑑賞」を探るためにもとってもおもしろい試みじゃないでしょうか。
美術ってとても趣味的な世界だから興味の有無が露骨に出るのよね。知ってるか知らないかが楽しめるか楽しめないかにつながるところもあるし。僕も一緒に行く人がいないからよく1人でいくんだけど、会社とかで休日ここに行ってたとか話してもなかなかかみ合わないことがよくある。すごく美術に詳しくても時代が違ったりジャンルが違うとまた随分受け取り方も違ってくるし。ま、そうたくさん趣味の合う人がいても怖いんだけどね。
話がずれた。要するに何が言いたいかというと、
「美術はちょっと~…」
と、いう人もこれらの技術の導入で美術をより楽しめる空間ができるのではないかということ。今までの美術館はだいたい絵画や彫刻などの作品がショーケースの中にずらっと並んでいて、その脇に作品名やちょっとした解説が掲示してあった。やっぱりこれだけで作品のおもしろさってなかなか伝わらないよね?だって、興味がない人は確実に解説なんて読まないもん。ましてや、入り口で音声案内機器だって借りるわけないし。僕もボリュームある展覧会だと最後の方は集中力欠けてどうでもよくなったり、国立美術館みたく休憩スペースが充実してるとうたた寝しちゃったりしちゃう。もしかしたら美術館側も興味のある人、ある程度美術に関心を持っている人が来ているってコトを前提に展覧会の設計をしているんじゃないだろうか、とまで思えてしまう。でも、結局それじゃあ広がりなんて何もなくて、高い費用を払って美術展を誘致しているんだから赤字になってしまう。そうなってしまうと大元の美術館側も、
「ここに出すより他に出した方がいいんじゃないの?」
なんて思われちゃう。文化的にはもちろんのこと、興行的にも興味がない人を如何にキャッチするかがカギになる。そういう意味では昨年のフェルメール展なんてNHKで随分と宣伝してたし、会場でもX線での解析画像とかも掲示して上手く興味をひいてた。でも、そこまで丁寧にしてたのはメインの「牛乳を注ぐ女」だけ。他の絵はどれも今までと同じような展示方法だった。今回の試みは今までの美術館とは全く異なる美術品へのアプローチで、僕個人としては大歓迎のものばかりだ。例えば、ICタグと専用ウェブサイトを利用した観覧システム。これは来館時にICタグへ年齢、性別、言語などの情報をあらかじめ入力しておくと、帰宅してから専用サイトにアクセスしてICタグの番号を入力すれば、自分が美術館で見て回った作品を後から辿れるようになっている。担当者によると、後からもう一度見ると自分がどこを見逃したのかがわかり再来館のきっかけになるとのこと。それだけじゃなく例えば僕もたまにやるんだけど行った美術展を家に帰ってブログとかに書くとき、この機能があればもの凄く便利だと思う。みんながみんなパンフレットなんて買わないし。美術展の良さを口コミで広げていくためにもこうやってオピニオンリーダーへ効率的に情報を配信していくことは重要になってくる。おそらくパソコンに親和性が高い人ほどICタグの番号入力なんて手間だとは思わないだろうし、ブログを書きたい人にとっては自分の行動を追体験できるなんて便利なことこの上ない。僕の勝手な思いこみかもしれないけれど、公共機関はユーザーに対してのミクロな情報提供があまりできていないと思うのでこういった試みをどんどん進めていってほしい。
また、最後の「広がる「ミュージアムラボ」の技術、美術展示のこれから」の欄に嬉しい一言。
デジタル技術そのものが大切なのではなく、『美術品をどう鑑賞するか』が重要になっていくでしょう。そのための道具の1つがデジタル技術なのです。
日本の場合に陥ってしまいがちな技術決定論ではなく、来館するどんなお客さまにも美術品を多方面からアプローチしてもらえるような次世代の美術館へ行ける日はそう遠くはないかもしれないね。またちょっと、美術館へ行く楽しみが増えていきます。
| 固定リンク
« あまーい。 | トップページ | Tomorrow »
「気になる」カテゴリの記事
- 教授の記事を読みました。(2009.03.14)
- 村上春樹のスピーチから思い出した祖父のこと。(2009.02.26)
- 中距離走の筋力。(2009.01.14)
- 同窓会を終えて、思うこと。(2008.12.31)
- 推薦と提案。(2008.12.04)


コメント