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マーケティングとか言う前にもっと考えることがあるなぁという呟き。

こんなことを書くとまたお叱りやお怒りや呆れ声やその他諸々を受けそうなんで軽めに書こうとオブラートに包んだつもりが全然はみ出てる(笑)

「できてないくせに偉そうなこと書くな」
とか
「その前にいくつもやることがあるだろ」

なんて言わないでね。それも重々承知の上で今感じてることを書くというお話。いつもどおり、メモ的に。

出版業界はよくマーケティングがまったくできていない業界と言われます。3年間半ほど身を置いて、まったくできていないというのは言いすぎかなと思っています。少なくとも、ちょっとくらいはできている、かな。ほんの一部分くらい。ただ、そもそも出版業界におけるマーケティングって何だろうかと考えると、なかなか答えに困ります。個人的には、別にマーケティングをやらなきゃいけないと思っているわけではありません。そんなことより、もっと根本的なことを考えていかないといけないんじゃないですか、と焦っていたりするのです。

根本的なこととは簡単に言うと、

「自分たちは誰に向けて商売をしているのか」

ということ。

大学時代の授業を思い出してしまうので、頭がイタイ気がします(笑)別にアカデミックな世界からの正論を飛ばすわけではありません。読んで字の如く、「自分たちの商品を自ら身銭を切って購入してくれている人がどんな人たちなのか、気になりませんか?」ということです。

僕は今の会社しか知らないので、「お前の会社だけだろ」なんてツッコミをいただくと返答する術がありません。。。そこは重々承知です。でも、どことは言いませんが、届ける相手の見えていない本が世に多くあると感じるのは事実です。自分とは関係ないものが多すぎる場所って、足が遠のきませんか?

マーケティングをやっている人からはインサイトがどうのと言われてしまいそうですが、そんな複雑なことじゃありません。どこにニーズがあるのかとこちらから先に「需要」を見つけ出そうとするのではなくて、こういう人たちがいるからその人たちの抱えるものへ向けて商品を投げかけていく方へ考えをシフトしていきたいのです。もちろん今までこの考え方をしていなかったわけではありません。ただ、もうちょっとくくりを絞っていかないといけないんじゃないかなぁと思うのです。

幅を広げすぎるから焦点がぼやけます。一方で、絞りすぎても市場が小さくなっていくだけです。市場の予測はイメージするだけでは不確実です。シミュレートしなければ、ただの博打です。そのシミュレートができていないものを、どのように展開してもどうにもなりません。また、シミュレートできていたとしても、届ける実作業の方法に間違いがあれば意味はありません。

「自分たちは誰に向けて商売をしているのか」

「商売をする相手はどのくらいいるのか」

これが明確になって、ようやく「じゃあその人たちに、何のために、何を伝えたいのか」というステップへ進めるんだと思います。無論、作り手だけじゃなくて、売り手もね。当然のことといえば当然のことです。要するに、市場が悪くなれば悪くなるほどその精度が問われるわけです。明確に、ダイレクトにそのことが受け手に伝わるようにできていなければ、また伝えるような手段を講じていなければ、どんどん市場から蹴落とされてしまうのです。人的資源の問題とか予算の問題とか大手以外は現実的な問題が多々あるとは思うんですが、内部・外注を問わず今後組織だってやらないといけない分野じゃないでしょうか。

手始めに自分をなんとかしろよ、とか言われてもなかなかできないのが痛いところ。でも、相手の見えない、あの何とも言えない不安だったり不満だったり空疎な感じが入り混じった感覚は、もう味わいたくありません。右肩下がりで業界自体が閉塞しているような暗いニュースばかりですが、地道に力を付けていかないといけないなぁと健康診断を受けながら考えてみました。

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ぼちぼち」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

> 「自分たちは誰に向けて商売をしているのか」

これがないとマーケティングなんてできっこないです。
だからとても正しい認識だと思います。
(多くの本がこの部分をなんにも考えずに発行してる点も)

マーケティングなんてマーケターが語るほど
大層なもんじゃないです。
彼らがインサイトだのなんだのと
よくわからない用語を散りばめるのは
ほんとはそんな難しい話じゃないってことを
悟られたくないからだとぼくは思ってます。

届けたい相手が見えて、その人にどうやったら
伝わるかを考えて実践する、さらにその先も
持続的な関係を築けるように対話する、
それだけですよね。

投稿: 河野 | 2009年10月15日 (木) 18時33分

こんにちは。
コメント、ありがとうございます。

マーケティングの根の部分が一体どういうことなのかが3年半経ってようやく見えてきました。
遅いですね。
勉強不足を痛感します。

見えてきたと同時に、マーケティングは意外とそのまんまなんだなってこともようやくわかりました。
カタカナや英語ができなくても、もっと単純に考えていくといいのかなと思っています。

商品を売る行為も単純に考えると人と人とのツナガリなんだな、と。

もっと人を見ていかないといけないなぁと新入社員研修のようなことを改めて感じています。

投稿: くま | 2009年10月15日 (木) 23時54分

いまだに気付いてない(もしくはわかってない)人が大半なので遅くないと思いますよ。
けっきょくのところ買っていただいたり、好きになっていただくためには、自分たちのどこを気に入ってもらえてるのかを理解しなくちゃいけないし、そこをがんばることが一番いいわけですよね。

出版業界がマーケティング不足っていうのは、顧客に対する情報提供が圧倒的に不足しているところが大きいとぼくは思います。

投稿: 河野 | 2009年10月16日 (金) 09時54分

コメント、ありがとうございます。
お返事が遅くなり失礼しました。

自分が他の誰かとコミュニケーションをとるときと、同じような考え方にすればいいのでしょうね。
自分のことを知る。
相手のことを知る。
相手の目に映る自分を知る。
規模が大きくなっているだけで根本は変わらないように感じます。

情報提供が少ないことはご指摘の通りだと思います。
おそらく、情報提供の概念があまりないんでしょうね。
作って、売る。
そこだけに執着していても、どうにもならないことだってあります。
同業者だけが競合ではないのですから、外へちゃんと目を向けていかないといけないと思っています。

投稿: くま | 2009年10月17日 (土) 16時16分

私も出版業界もうすぐ3年で、同じような事を考えていました。
何というか、部署によって意識が結構違うのですが、編集部は「本を作る」一筋で制作費の運用は上手いけど、「これは面白い」で作っちゃうから(重要なセンスですが)数撃ちゃ当たる状態に。
取次・書店営業は「好き勝手に作るな売れる本を作れ」と、売れない理由は「中身が悪い」に一点集約。
雑誌広告・法人営業は、ある意味一番マーケティング部に近い部署ではありますが、クライアントへ費用対効果をアピールするのに編集部が何の情報も集めていなくて愕然、書店営業は取り敢えず「中身が悪い」、じゃあ「中身を提灯にしろ」と編集部へ圧力をかける。

今はどういったバランスが理想なのか模索しています。
情報を売るのが本業ですが、発信ばかりで収集が下手なんですよねぇ何故か…

投稿: Matrox | 2009年10月18日 (日) 10時26分

Matroxさん、はじめまして。
コメント、ありがとうございます。

受け手が見えていない状態がどの部分にもあって、外側を見なければいけないのに内的要因ばかりを探そうとしてしまうからどんどんと変な方向へ走ってしまうように思います。

「これ面白い」っていう感覚は大事です。
ただ、どういった人たちがどう受けて面白いのかをもうちょっとハッキリさせて共通に認識しようよ、と。
作り手も売り手もみんなが内側に固執してるのは大きな問題ですね。
そうしてるうちに外側を見る体力すらも失っていくのですから。

理想的なバランスを見つけ出すために僕もやれることをやっていきたいと思っています。

投稿: くま | 2009年10月18日 (日) 23時34分

I took 1 st credit loans when I was a teenager and it aided my family very much. But, I require the term loan as well.

投稿: EstelleKim23 | 2011年8月16日 (火) 14時42分

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